どんな物件でも使われていない建物は老朽化していきます。特に、日本の家屋は木材で造られているものが多いため、定期的に換気して空気を入れ替えないと基礎部分が弱ってしまい、倒壊の危険性が高くなります。また、築年数の長い空き家の場合は耐震性が低いことが多く、簡単に崩れてしまうケースもあります。管理をしていないということが大きな原因となり、たとえ小さな自然災害が起こったときでも簡単に壊れてしまう可能性が大きくなってくるのです。
倒壊には至らなくても、瓦や屋根材が風で吹き飛ばされたり、外壁や塀が落下する事故も多く起きています。積雪で家が傾いたり、台風でがれきが飛ばされたりと、近隣に危険が及ぶ場合があり、深刻な社会問題となっています。近年は、こうした空き家に対する対策も強化され、空き家条例に基づいて倒壊の危険性の高い建物を解体するケースも出てきています。
民法にて、不動産の所有者には工作物責任という、所有物を適切に管理する義務が定められています。例えば、瓦が落ちて隣家の家の窓ガラスを割ってしまった場合、その不動産の所有者は窓ガラスの修理費用を負担しなければなりません。修理費用の支払いをしなかった場合、隣家の人から損害賠償を請求される可能性もあります。
空き家の倒壊を防ぐには、定期的に、かつ適切に空き家を管理することが大切です。ご自身では管理が難しい場合は、空き家管理業者に管理をお任せください。老朽化の程度によっては、修理・リフォームで解決できる場合と、空き家自体を解体した方が良い場合があります。どちらにしてもお客様自身だけでは対応が難しいですので、空き家管理プログレスに一度ご相談ください。空き家の状況に応じて、適切な提案をし、対策を施します。